骨粗鬆症外来
当院院長は日本骨粗鬆症学会認定医です。骨粗鬆症の予防・診断・治療に力を入れており、最新のガイドラインに基づいた最新の診断、治療を行っております。
骨粗鬆症は早期診断、治療が重要ですので、こんな症状の方は当院へお気軽にご相談下さい。▶最近背が縮んだ気がする。(いつのまにか骨折)
骨粗鬆症は早期診断、治療が重要ですので、こんな症状の方は当院へお気軽にご相談下さい。
▶最近背が縮んだ気がする。(いつのまにか骨折)
▶背骨が曲がってきた気がする。
▶腰や背中が痛い。
▶最近、骨折を繰り返す。
▶健診で骨密度が低いと言われた。
当院における最新の骨密度測定器(DXA法)や、骨代謝マーカーを用いた骨粗鬆症診断・治療をご紹介いたします。
骨粗鬆症の重要性 ~転ばぬ先の杖~
骨粗鬆症とは、「骨の密度や質が劣化して、強度が低下することにより、骨が折れやすくなる状態」です。超高齢社会を迎えた日本では、いかにして健康寿命を延ばすかが大きな課題となっています。そこで重要となってくるのが骨粗鬆症です。高齢者の寝たきりの原因の約20%が骨折によるものといわれております。直接命に係わるような疾患ではないものの、骨粗鬆症による転倒や骨折をきっかけに寝たきりになったり、その合併症等で命を落とすことが多いのです。骨粗鬆症による骨折を起された方は骨折のない方に比べ死亡リスクは8倍にも上昇します。ですから、骨折してから骨粗鬆症に気づいたのでは遅いのです。同じ医師の中でさえ、骨粗鬆症は単なる「骨の老化現象」であり「疾患」ではないので予防や治療は不必要と考えている人がいます。現在は、多くの診断技術や薬剤が開発され、骨粗鬆症は予防・治療が可能な「疾患」なのです。 症状のないうちに、自分が骨粗鬆症でないかどうかを調べ、早期に予防や治療を開始することが大切なのです。
骨粗鬆症の診断 ~腰椎・股関節DXA法で正しい骨密度測定を~
当院の骨密度測定器は、大学病院や市民病院等で使用されているものと同じ、最新の器械(腰椎・大腿骨DXA法)を導入しております。踵に超音波をあてて測定する「超音波測定法」や、手のX線写真を用いて測定する「MD法」では骨折の危険性の判断に重要な大腿骨や腰椎の骨密度まで測定することができません。また、現在の骨粗鬆症治療のガイドラインでは原則大腿骨、腰椎の骨密度を用いることになっております。どの部位の骨密度が低いかを把握し、その部位の骨密度を最も上昇させる薬剤を患者さんごとに選んで処方することが大切なのです。
さらに、最近の研究では骨の「密度」だけでなく「質」も大切であることがわかってきました。糖尿病、高血圧、動脈硬化、腎機能障害、慢性閉塞性肺疾患などの患者さんは全身の骨のコラーゲンの錆びにより骨密度が高くても骨質が劣化し、骨折を起しやすくなるのです。
骨粗鬆症診断の基本は骨密度測定なのですが、既往歴等の問診、診察、腰椎・胸椎X線検査、骨代謝マーカー(骨形成・骨吸収マーカー)測定等を必要に応じて行い骨粗鬆症の診断を行い、将来の骨折リスクを予測した上での治療を提案させていただきます。
骨粗鬆症の治療 ~個々の状態に見合った「テーラーメイド治療」を~
骨粗鬆症治療の基本は「食事療法」「運動療法」です。これは、予防においても重要なことです。「食事療法」、「運動療法」を基本として、必要な方には「薬物療法」を検討いたします。
<食事療法>
骨粗鬆症の食事療法は、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど骨密度を増加させる栄養素を積極的かつバランス良く摂ることが重要です。カルシウムはビタミンDを同時に摂取することで腸からの吸収が良くなります。また、たんぱく質の摂取量が少ないと、骨密度低下を助長します。したがって、重要なのは普段からバランスの取れた食生活を心がけ、なおかつカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを多く含んだ食材を積極的に摂取することです。
<運動療法>
腸から吸収されたビタミンDが体内で紫外線により活性化されますので、1日数十分程度の日光浴を心がけましょう。骨は適度な圧力加えることにより強くなりますので適度な運動を心がけましょう。また、骨を支える筋肉を鍛えることによって転倒のリスクが減少し、骨折の防止にもつながります。
<薬物療法>
薬物療法による治療は、骨吸収抑制剤、骨形成促進剤、その他の薬剤を単独、または組み合わせて投与いたします。また薬剤の投与方法も、内服、静脈注射、自己注射等さまざまな方法がございます。現状の骨粗鬆症の病態、重症度、ADL(日常生活動作)、ライフスタイル等を考慮の上、ひとりひとりの患者様に最も適した治療(テーラーメイド治療)を提案させていただきます。